最悪想定ワークショップ

中学生を対象とした防災講座を実施する際、「災害時に中学生ができること」というテーマで取組むことが多々あります。

中学生は、小学生に比べ、知力・体力ともに成長しており、日中も地域内で生活しているため、その地域の住民にとっては非常に期待される存在だからです。

このテーマについてワークショップを行う際には、避難所運営ゲーム(HUG)や防災クロスロードの手法を使うことが多いのですが、

今回はにいがた災害ボランティアネットワークの会田さんと共に企画した、新たな手法による中学1年生対象の講座の様子をご紹介します。

極端気象体験ツアー~豪雨について考える編~に参加しました

豪雨による災害で逃げ遅れ、犠牲になる方が後を絶ちません。

逃げ遅れる大きな要因として人間には「正常性バイアス」が働くことがたびたび指摘されています。これは災害などで自分の身に危険が迫っても「どうせ大丈夫だろう」と危険を小さく見積もってしまうことを言います。

私自身13年前の7.13水害を振り返ると、浸水前に家族と畳を上げたりお米を炊いて食料を準備したり、それなりの準備はしたものの「自分の命に危険がおよぶ」とまでは考えていなかったように思います(結果的に自宅は床下浸水でした)。

豪雨災害で逃げ遅れた方の話を見聞きすると「正常性バイアスが働くとはいえ、川が氾濫するほどの豪雨でなぜ逃げなかったのだろう」「もの凄い降りだろうからさすがに逃げるだろう」という思いが、豪雨を体験していないあるいは遠い昔のことで記憶が薄れている身としては浮かんでしまいます。

今回、防災科学技術研究所主催の極端気象体験ツアーに参加し、世界最大級の大型降雨実験施設で、気象庁が日本で観測した過去最大(1時間あたり300mm)を再現した降雨を体験してきました。

質問することでわかること

11月2日に長岡市立大島小学校5年生108名がきおくみらいへ見学に来てくれました。

大島小学校の5年生はここ数年、大型バス2台を入れ替えて、きおくみらいとそなえ館の2か所を見学するツアーを行っています。

きおくみらいの見学では、中越地震の概要、当時の大島小学校の様子、被害を受けた人の暮らしや様子について伝えました。

見学前にいただいた質問にも回答したのですが、質問の内容がどれもシンプルでありながら大切な視点だったため、ついついこちらも熱が入ってしまいました。

「地震後はどこに住んでいたのですか」

「食べ物はどうしていたのですか」

「地震後のライフラインはどうなっていましたか」

「避難生活で大変だったことはなんですか」

施設見学となると、ただ何となく説明されたことをメモしがちですが、質問をすることで初めてわかることもたくさんあります。

きおくみらいにお越しの際は、ぜひ遠慮せずに質問をしてみてください。

できる限りお答えしますし、見学後もいつでも質問や資料の貸出を受け付けています。

避難場所としての学校を住民と確認する

多くの学校が、災害時の避難所として各自治体から指定されています。避難生活を送る避難所としてだけではなく、津波の避難場所にも指定されている新潟市立竹尾小学校区の防災訓練に参加してきました。

この防災訓練は、竹尾小学校のある木戸地域の防災会が主催です。学校が主催ではありませんが、この訓練の「ちょっとした」、でも「参加した住民の満足度も地域の防災力もアップ」する工夫をぜひお伝えしたくご紹介します!

今年も開催します! こども防災未来会議2017

防災・減災について学んだ子どもたちの学習成果の発表と交流を通して、共により良い未来を創造していく場です。様々な自然災害を経験している新潟県民として、その教訓を語り、つなぎ、安心・安全な未来を目指して、一人ひとりが自分にできることを考え、発表するものです。

防災・減災について取り組むと子どもたちの姿から、県民全体の防災意識の向上を目指します。

 

【主 催】
NPO法人ふるさと未来創造堂

【協 力】
群馬大学大学院 広域首都圏防災研究センター
新潟日報社
NPO法人みらいずworks
公益社団法人中越防災安全推進機構

【日 時】
平成29年12月16日(土)10時20分~15時10分

【場 所】
長岡震災アーカイブセンターきおくみらい
長岡市大手通2-1 フェニックス大手イースト2F

【内 容】
防災かべ新聞発表会
2017年度こども防災未来宣言ディスカッション
防災かべ新聞コンクール表彰式

【参加費】
無料

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【問合せ】
NPO法人 ふるさと未来創造堂
新潟県長岡市福住3-4-39
TEL 0258-94-6119

※詳しくはこちらのチラシをダウンロードしてください。