新潟県は、大部分が約300万年前から隆起し始めたフォッサマグナの大地であり、主に海底に堆積した砂や泥からなり、地すべりなどの土砂災害が発生しやすいことが特徴です。 また、プレート運動により、東西から圧縮する力が加わることで大地は変形し、新津丘陵や西山丘陵など南北に延びる丘陵がいくつも形成されています。そして、大地の弱い部分は断層となり地震災害の原因にもなっています。
このフォッサマグナの大地を囲うように、東から南にかけて飯豊山地や越後山脈、飛騨山脈等の標高2000m級の山々が連なっています。
これらの山地・山脈に日本海からの温かく湿った空気がぶつかることにより大雨や大雪が降り、たびたび雪災害や洪水災害、土砂災害を引き起こします。
一方で、その地域特性が豊かな大地や生態系を生み出し、独特な文化や地域を支える産業を育んできました。
- 温泉箇所数:153箇所 (全国3位)
- 水力発電量:8801GWh (全国4位)
- スキー場数:79箇所 (全国3位)
- 米の生産量:64万トン (全国2位)
- 伝統的工芸品:16点 (全国2位、燕鎚起銅器、雪を利用する小千谷縮など)
新潟県の防災教育は、自然の恵みと災いの二面性をとらえ、災いをいなしつつ恵みを享受してきた先人の工夫や知恵、郷土への想いを受けとめる人材を育成するものでもあります。
自然の恵みについても大切に扱い、郷土愛を育む道徳や総合的な学習の時間などの活動と連携させた展開が望まれます。
津波災害・地震災害洪水災害土砂災害雪災害
年 代 |
災害名 |
江戸 1603~ |
- 白髭の水(1680年)
- 大雪・飢饉(1681年)
- 高田地震(1751年5月21日)
- 大雪・飢饉(1756年)
- 宝暦の横田切れ(1757年)
- 焼山の噴火(1773年)
- 小木地震(1802年12月9日)
- 中野の地すべり(1824年)
- 三条地震(1828年12月18日)
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明治 1868~ |
- 外之沢の土砂崩れ(1877年)
- 五反田切れ(1881年)
- 尾神岳の雪崩(1883年)
- 横田切れ(1896年7月)
- 浦瀬の雪崩(1900年3月)
- 粟立山地地すべり(1902年5月19日)
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大正 1912~ |
- 曽川切れ(1917年10月2日)
- 三俣の雪崩(1918年1月9日)
- 磐越西線の雪崩(1921年3月20日)
- 北陸本線の雪崩(1922年2月3日)
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昭和 1926~ |
- 昭和27年7月洪水(1952年7月)
- 樽田地すべり(1957年4月12日)
- 地獄谷地すべり(1957年12月13日)
- 鵜川の洪水(1959年7月)
- 長岡地震(1961年2月2日)
- 松之山地すべり(1962年11月4日)
- 昭和38年豪雪(1963年冬季)
- 田屋の雪崩(1963年1月25日)
- 列車の立ち往生(1963年1月25日)
- 小泊地すべり(1963年3月16日)
- 新潟地震(1964年6月16日)
- 昭和39年7月洪水(1964年7月)
- 羽越水害(1967年8月28日)
- 羽越水害時の土砂災害(1967年8月28日~29日)
- 水沢新田地すべり(1969年4月26日)
- 焼山の噴火(1974年)
- 白田切土石流(1978年5月18日)
- 6.26新潟水害(1978年6月)
- 昭和56年豪雪(1981年冬季)
- 大倉雪崩(1981年1月7日)
- 下折立雪崩(1981年1月8日)
- 馬場地すべり(1981年1月25日)
- 昭和59年豪雪(1984年冬季)
- 清津峡の雪崩(1984年2月9日)
- 蓬平地すべり(1984年5月17日)
- 玉ノ木地すべり(1985年2月15日)
- 柵口雪崩(1986年1月26日)
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平成 1989~ |
- 新潟県北部の地震(1995年4月1日)
- 7.11水害(1995年7月11~12日)
- 7.11水害時の土砂災害(1995年7月11~12日)
- 8.4水害(1998年8月4日)
- 8.4水害時の土砂災害(1998年8月4日)
- 平成16年新潟・福島豪雨(2004年7月12日~14日)
- 平成16年新潟・福島豪雨時の土砂災害(2004年7月12日~14日)
- 中越大震災(2004年10月23日)
- 中越大震災時の土砂災害(2004年10月23日)
- 平成17年豪雪(2005年冬季)
- 中越沖地震(2005年7月16日)
- 平成18年豪雪(2006年冬季)
- 平成23年豪雪(2011年冬季)
- 長野県北部の地震(2011年3月12日)
- 平成23年新潟・福島豪雨(2011年7月29日~30日)
- 平成23年新潟・福島豪雨時の土砂災害(2011年7月29日~30日)
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