極端気象体験ツアー~豪雨について考える編~に参加しました

豪雨による災害で逃げ遅れ、犠牲になる方が後を絶ちません。

逃げ遅れる大きな要因として人間には「正常性バイアス」が働くことがたびたび指摘されています。これは災害などで自分の身に危険が迫っても「どうせ大丈夫だろう」と危険を小さく見積もってしまうことを言います。

私自身13年前の7.13水害を振り返ると、浸水前に家族と畳を上げたりお米を炊いて食料を準備したり、それなりの準備はしたものの「自分の命に危険がおよぶ」とまでは考えていなかったように思います(結果的に自宅は床下浸水でした)。

豪雨災害で逃げ遅れた方の話を見聞きすると「正常性バイアスが働くとはいえ、川が氾濫するほどの豪雨でなぜ逃げなかったのだろう」「もの凄い降りだろうからさすがに逃げるだろう」という思いが、豪雨を体験していないあるいは遠い昔のことで記憶が薄れている身としては浮かんでしまいます。

今回、防災科学技術研究所主催の極端気象体験ツアーに参加し、世界最大級の大型降雨実験施設で、気象庁が日本で観測した過去最大(1時間あたり300mm)を再現した降雨を体験してきました。

宮城県の取組を学ぶ 防災教育を中心とした学校安全フォーラムに参加

宮城県教育委員会は、東日本大震災の教訓を踏まえ、各学校園における防災教育の充実を図るとともに防災管理体制の整備を進めています。宮城県のこれまでの取組や活動について広く国内外に発信するとともに,今後の防災教育を含む安全教育、安全体制の発展に資するために開催したフォーラムに参加してきました(2017年11月24日)。
こちらを参考:
http://drredu-collabo.sakura.ne.jp/ja/event/2017/20170728post-758

河田惠昭先生(関西大学社会安全研究センター)の特別講演は、「自然災害に対応する地域と連携した防災教育・防災体制の構築」というテーマであり、内容が大変良かったです。「防災教育には地域とのつながりが大切」「問題は、自治体も住民も災害を他人事と考えていること」「答えの出ない悲しみを作らないという決心が必要」といった防災の本質的かつ根本的なポイントを学ぶことができました。

続いて、パネルディスカッション形式で、合計7校の防災教育の実践を拝聴しました。担当した先生による実践報告(事例報告)は、教職員研修会でもよくある典型的なコンテンツですが、事例はあくまでも事例であり、参加した先生の参考になるかどうかは、その先生の意識や置かれた状況次第。当機構がふるさと新潟防災教育推進事業(学校サポート)の一環としてこれから実施しようとしている教職員研修会では(2018年2月6日)、小中学校からの実践報告をそのまま並べても参加者に意欲を喚起することは難しいことを実感しました。

他県も防災教育に力を入れています。新潟県も負けてはいられません。来年2月6日の新潟県防災教育研修会ですが、宮城県の今回の取組も参考にしながら、教職員に当事者意識をもって学んでもらうための工夫(例えばグループワークなど)を組み込んで企画したいと思います。

開催案内! 防災教育への見方が変わる⁉ 前向きになれる研修会

新潟県防災教育研修会を開催します。

これからの防災教育を考える
~防災教育の実践から得られる様々な効果に着目して~

当機構では、ふるさと新潟防災教育推進事業(新潟県中越大震災復興基金事業)の一環として、平成28年度より、本研修会でご登壇いただく実践者及び研究者の方々と一緒に「防災教育の効果を明らかにする研究会」を設置し、今日まで定期的に議論してきました。

本研修会は、この研究会の成果に基づき、「自然災害から子どもたちの命を守る」という防災教育の一義的な目的を踏まえつつ、それだけにとどまらない「防災教育だからこその効果や可能性」の実態について共有・共感することにより、防災教育を通じて子どもたちの生きる力を育む教育活動を推進・定着・継続させていくことを目的に開催します。

【日時】
平成30年2月6日(火)14:00~16:45

【会場】
新潟県自治会館 講堂(新潟県新潟市中央区新光町4番地1)

【対象】
小学校・中学校・中等教育学校・特別支援学校の校長・教頭・職員、
地域教育コーディネーター、市町村教育委員会職員、防災士、
防災教育コーディネーター養成塾修了生 等

【参加費】
無料

【主催】
公益社団法人 中越安全推進機構
共催:新潟県教育委員会  後援:新潟市教育委員会

【研修内容】
13:30 ~ 受付
14:00 ~ 開会・趣旨説明
14:15 ~ 実践紹介「歩みと気づき」
魚沼市立湯之谷中学校 校長 五十嵐 一浩 様
上越市立黒田小学校  校長 宮川 高広 様
新潟大学教育学部附属長岡小学校 副校長 松井 謙太 様
15:00 ~ 休憩
15:15 ~ パネルディスカッション「防災教育の様々な効果と可能性」
コーディネーター
群馬大学大学院理工学府環境創生部門 准教授 金井 昌信 様
パネリスト
東北大学災害科学国際研究所情報管理・社会連携部門 助教 定池 祐季 様
長岡技術科学大学環境社会基盤工学専攻 准教授 松田 曜子 様
実践紹介の3名様
16:00 ~ グループワーク「これからの防災教育を考える」
実践紹介・パネルディスカッションから得た気づきを参加者同士で共有し
参加者それぞれの立場でこれからの防災教育について考えます。
16:40 ~ 閉会

【申込方法】
電話・FAX・メールのいずれかにて、
①所属 ②職名 ③氏名 をお知らせの上、下記申込先へお申込みください。
※平成30年1月31(水)締切

【申込先】
公益社団法人 中越防災安全推進機構(担当:松井・川上)
〒940-0062 新潟県長岡市大手通2-6 フェニックス大手イースト 2F
電話:0258-39-5525 / FAX:0258-39-5526
E-mail:bousairyoku@cosss.jp

※詳しくはこちらのチラシをダウンロードして下さい。

【紹介】防災教育の効果を明らかにする研究会

公益社団法人中越防災安全推進では、ふるさと新潟防砂教育推進事業の一環として、
平成28年度より本研修会でご登壇いただく実践者及び研究者の方々と一緒に、
「防災教育の効果を明らかにする研究会」を設置し、今日まで定期的に議論してきました。
本研修会は、この研究会の成果を学校教育現場に還元・反映させることをねらいとして企画しております。

【お米づくりからそなえを考える】半田小学校での災害食講座

半田小学校5年生は、総合的な学習の時間で春から稲作を行ってきました。地域コーディネータ―を通じて、地域の人と一緒に稲作を行ってきました。

今回はお米つながりで、災害時に食べることになるかもしれない「アルファ化米」の体験と災害時に起こったことなどを地元の防災士さんからお聞きしました。

こども防災未来会議2017防災かべ新聞作品展示

12月16日(土)に行われる「こども防災未来会議2017」に
合わせて県内の小中学校にご応募いただいた防災かべ新聞コンクールの
作品展示を行っております。
お近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。

こども防災未来会議2017 防災かべ新聞展示会
[会場]
フェニックス大手イースト スクエア
[期間]
平成29年12月8日(金)~平成30年1月15日(月)
〔展示〕
応募作品74点