これまでの活動履歴

宮城県の取組を学ぶ 防災教育を中心とした学校安全フォーラムに参加

宮城県教育委員会

宮城県教育委員会は、東日本大震災の教訓を踏まえ、各学校園における防災教育の充実を図るとともに防災管理体制の整備を進めています。宮城県のこれまでの取組や活動について広く国内外に発信するとともに,今後の防災教育を含む安全教育、安全体制の発展に資するために開催したフォーラムに参加してきました(2017年11月24日)。
こちらを参考:
http://drredu-collabo.sakura.ne.jp/ja/event/2017/20170728post-758

河田惠昭先生(関西大学社会安全研究センター)の特別講演は、「自然災害に対応する地域と連携した防災教育・防災体制の構築」というテーマであり、内容が大変良かったです。「防災教育には地域とのつながりが大切」「問題は、自治体も住民も災害を他人事と考えていること」「答えの出ない悲しみを作らないという決心が必要」といった防災の本質的かつ根本的なポイントを学ぶことができました。

続いて、パネルディスカッション形式で、合計7校の防災教育の実践を拝聴しました。担当した先生による実践報告(事例報告)は、教職員研修会でもよくある典型的なコンテンツですが、事例はあくまでも事例であり、参加した先生の参考になるかどうかは、その先生の意識や置かれた状況次第。当機構がふるさと新潟防災教育推進事業(学校サポート)の一環としてこれから実施しようとしている教職員研修会では(2018年2月6日)、小中学校からの実践報告をそのまま並べても参加者に意欲を喚起することは難しいことを実感しました。

他県も防災教育に力を入れています。新潟県も負けてはいられません。来年2月6日の新潟県防災教育研修会ですが、宮城県の今回の取組も参考にしながら、教職員に当事者意識をもって学んでもらうための工夫(例えばグループワークなど)を組み込んで企画したいと思います。

この記事を書いた人

諸橋 和行

公益社団法人中越防災安全推進機構 地域防災力センター長

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