【防災玉手箱】防災講話と体験活動

「防災玉手箱」とは?
長岡市内の小・中学校の防災教育の授業に活用できる教材(防災学習プログラム、講師派遣、参考資料等)を、「玉手箱」を模した箱にひとまとめに分かりやすく収納したものです。いつでも気軽に利用できるように工夫がされてあります。
各学校において、授業時間や学びたい内容に応じて教材を選択しながら、児童生徒が分かりやすく、楽しく防災について学べ、長岡市内外の様々な資源を活用した授業を実施できるように作成したものです。

校内の展示で意識啓発

新潟市立山潟中学校の地域教育コーディネーターである後藤素子様にお声がけいただき、校内の展示について見学させてもらいました。

今年6月の山潟県沖地震で、新潟市内でも大きな揺れを観測し、沿岸部では津波注意報も発令されました。市内のいくつかの小中学校等指定避難場所では、地震が発生した夜間に住民が避難してくるという状況も発生しました。

学校で防災教育に取組む際の大きな課題としてよく挙げられるのは「時数の確保」です。

その課題の解決方法の一例として、授業時数を確保できなくても、じわじわと児童・生徒・教職員・学校に関わる人への意識啓発として校内の展示を実施する具体例をお見せいただきました。

展示の構成は、

・夏に一部の生徒が参加した中央区ハイパージュニアレスキューの様子の紹介

・新潟地震のパネル展示

・県内で発生した災害を中心とした防災に関する書籍

・山形県沖地震の新聞記事と、被災地の学校で4か月ぶりに給食が再開したとの情報

・中央区のハザードマップ冊子

・コメントコーナー

です。

 

展示を拝見して感じたのは、「災害はひとごとじゃないよ」「新潟でもいつ起きるかわからないよ」「自分の生活に照らし合わせて考えよう」という促しです。

度の展示にも上記のようなことを促すためのコメントが添えられており、後藤さんの想いが感じられました。

また、コメントコーナーには、教職員の先生からのコメントがまず貼りだされていました。

生徒に日々接する教職員のみなさんが、災害・防災に対してどんなことを感じているかを簡単なコメント形式で示すことで、学校全体の意識の醸成にもつながるのではないかと感じました。

「防災教育に取組もう!」と大きく構えるのではなく、できるところから少しずつ取り組んでみるという好事例の紹介でした。