総合的な学習コース選択ガイダンス

長岡市立東中学校の3年生は、総合的な学習の時間の中で、いくつかのコースに分かれ、年間を通して学習をします。
その中の一つに防災コースがあります。
まずは、防災学習に取り組む意識づけとしての講話を行いました。

昨年発生した熊本地震や中越地震のお話。
中越地震当時は、東中学校も避難所になっていました。
その当時の写真を見ながら、「避難所クイズ」をしてみました。
正解の前に、熊本地震の被災地での避難所の様子や避難所で会った子どもたちの様子を伝えました。

その後、もう一度「避難所クイズ」です。
話を聞く前より沢山の手があがっていました。
その積極的な姿勢に、今後の防災コースを進めていくことが楽しみに感じました。

まちからを利用した防災学習

北条小学校6年生のみなさんがまちからへ来館くださいました。

学校からの要請は「総合的な学習の時間」で、北条のネットワークについて学びを深めたいとのこと。
中越沖地震から10年目でもあり、年間を通じて防災に対する意識も高めたいことなど、いくつかのご相談を受けながら授業づくりのお手伝いをさせていただきました。

上越市教職員向け防災教育研修会

上越市教育委員会主催の教職員研修にて、企画サポートと講師を努めました。
上越市教委区委員会から開会の挨拶で始まり、この研修会の趣旨説明がありました。

まずは、避難所運営ゲームです。
災害時の学校の状況を模擬体験することで、「防災における育みたい子どもの力や地域連携を考えてもらう」という研修です。

その後、昨年の熊本地震被災地での避難場運営の様子のお話があり、子どもの自主性と地域との連携が力を発揮していたことが伝わりました。
後半はグループワークで、避難所運営ゲーム・熊本での避難所のお話を踏まえ、以下の2つをテーマに話し合ってもらいました。

テーマ

  • 子どもの主体的な姿勢を育むことは防災教育においてなぜ必要なのか
  • 学校と地域・家庭との日頃からの関係性は災害時にどう活きるのか

どのグループも、和やかな雰囲気で意見交換をしながら上手く模造紙にまとめていました。

その後、昨年度の取り組みを大島中学校の校長先生より報告していただきました。
大島中学校区では「防災教室in石巻」として実際に目で見て学んできました。
そこに至るまでの経緯や地域との日頃の関係づくり、防災教室を体験した子ども・保護者・地域の方の想いを聞かせていただきました。

学校と地域のつながりは一方通行ではないということ。防災に関する取り組みだけではなく、日頃からの関係をつくることが、教育活動だけでなく、災害時やいざという時に力を発揮するということが伝わりました。
防災教育は日常で取り組んでこそ発揮するものです。
特別なことと思わずに取り組んでもらいたいです。
また、実のある教職員研修を実施していきたいと思います。

新潟市防災教育研修会

新潟市「防災教育」学校・地域連携事業説明会兼研修会を行いました。
平成29年度の指定校33校担当職員、地域教育コーディネーターに参加いただきました。
今年度は12中学校区33校の指定校です。

研修会は、新潟市教育委員会学校支援課長より開会の挨拶で始まり、新潟防災コンソーシアム・新潟市学校支援課より本事業の概要や需用費についての説明がありました。
続いて、新潟市防災教育コンソーシアムより「防災教育の理念と自校化の定義の共有」という事で自校化の考え方と事例紹介。
中学校区の意義やコンソーシアムの役割などお話させていただきました。

なお、新潟防災教育コンソーシアムは、中越防災安全推進機構・ふるさと未来堂・新潟NPO協会の連合体で、ご挨拶させていただきました。

後半は、各区の総務課安心安全係の方も加わり中学校区ごとでグループワークを行いました。
区の総務課より地域の自然災害リスクについて説明を受け、『地域や家庭と連携した防災教育の実施に向けて』をテーマに考えていただきました。
「えんたくん」を用いて、短い時間でしたが活発に意見が出ていて熱意を感じました。

最初は防災学習に不安を感じていた様子もありましたが、グループワークで地域との関わりや行事などの意見交換をすることで顔見知りの関係性ができ、安心して防災学習に取り組めるような雰囲気を感じました。

新潟市防災教育コンソーシアムのメンバーでサポートさせていただきます。