新潟県中越沖地震から学ぶ

柏崎市立東中学校の防災授業をサポート(助言・コーディネート・教材提供)しました。
前半は各教室で担任の先生が授業を行い、災害の発生状況に応じた身の守り方を学んでもらいました。
事前に参考資料として指導案とパワーポイントを提供したのですが、先生方は時間のない中で自分のものにして授業を実践されており、さすが先生方!お見事でした。

後半は「避難所と避難者について考える」というテーマで、かしわざき市民活動センターまちからの会田理恵子さんを語り部として、中越沖地震の避難所の様子を語ってもらいました。
その後中学生にはグループワークを通して、避難所での困りごとや自分たちにできそうなことを考えてもらいました。
最後に中越沖地震の時に避難所運営した先生にお話を伺い、中学生が当時の避難所で自主的にした活動などをお話しくださいました。

時間のない中で中学生に考えさせるには、もう少しテーマを絞らないといけないというのが反省点ですが、何事もやってみないとわからないものですね。
良い経験になりました。

連続ワークショップ②

長岡市立西中学校3年生が先週に続いて「きおくみらい」を訪問し、再びワークショップを行いました。
先週に引き続き、長岡震災アーカイブセンターきおくみらいの2度目の訪問をしてくれた長岡市立西中学校3年生の生徒たち。
今週は「みんなでわけよう」というワークショップをしました。
前回(10月29日実施)と同様、青少年赤十字防災教育プログラム『まもるいのち ひろめるぼうさい』を参考にしています。

災害時に避難所に来た人たちで、持参してきた食料をわけあうというゲーム。
6人で1グループになって、ワークをしてもらいます。
条件カードには、進行役やルールを管理する人などの役割が書いてあり、それに従ってワークをしてもらうのですが、うまく行く班とそうでない班が出てくるものなんですね。
みんなの発言を上手くまとめながら話し合いの進行をしていく人、意見をたくさん出す人、何も話さない人…話し合いの難しさもわかってもらえたでしょうか。

ワークの後、家庭での自助について学習を深め、先生から中越大震災当時の学校の様子をお話ししていただきました。
実際の様子を聞くとやはり日頃からの備えの重要性が改めてわかりますね。
まず自分で自分の身を守るために、家庭での備えをしっかりとして、周りの人たちと助け合える仕組みを普段から作っていってほしいなと思います。
中学生には特に、社会で貢献するとはどういうことなのかも考えてほしいと思いました。

連続ワークショップ①

長岡市立西中学校3年生が「きおくみらい」を訪問し、ワークショップに挑戦しました。

長岡市立西中学校3年生の総合学習で防災コースを選択している24人の生徒が、長岡震災アーカイブセンターきおくみらいを訪問しました。
シアター、展示パネルで中越大震災の概要や被災の様子を学んだあと、災害シミュレーションというワークショップに挑戦です。
青少年赤十字防災教育プログラム『まもるいのち ひろめるぼうさい』にあるプログラムで、災害時に持ち出すものを3分以内で考えるというものです。

家での備えをしている子は残念ながらゼロでしたが、一生懸命やってくれました。
同じ班でも意見が分かれ、時間内に持ち出すものを決められないグループも。でもそれもあり。
災害時になれば「人によって必要なモノが違う」ということは当たり前なのです。
自分にとって何が必要か、なぜ必要なのかを考えること、これがこのプログラムのねらいなんですね。

最後に感想を書いてもらいました。
「この学習を次に生かしたいです」という意見が一番多かったようでしたが、果たして家に帰って備えてくれるかな?
来週もきおくみらいに来ます。次回が楽しみです。

ゲスト講師から雪について学ぶ

新潟市立両川中学校にてゲスト講師による雪災害の防災講座を実施しました。
ゲスト講師として、防災科学技術研究所雪氷防災研究センターのセンター長上石勲さんをお招きしました。
雪が降る仕組み、両川地区の雪対策、新潟市の吹雪や除雪、雪道で歩く時に気を付けることなど、必要な知識をたくさん教わることができました。
さすが雪の専門家ですね。
今日の講座が、いざという時に子どもたちの身を守る力に繋がってくれたら嬉しいです。