新潟県防災教育プログラム
原子力災害の存在と身を守る方法を知る 基本-2
ねらい
- 原子力災害とは何かを知る。
- 原子力災害時に放射線や放射性物質から身を守る方法を知る。
授業の流れ
[1] 導入
1. 低学年で習ったことを振り返る
放射線や放射性物質は、見たり触れたりできず、匂いもしないが、身のまわりに存在し生活の様々な所で利用されていることを確認する。
資110:放射線ってどこにあるの? (中学年用)
資111:放射線とは? (中学年用)
資112:放射線の利用例 (中学年用)
放射線にたくさんあたると、やけどや、がんなどの病気になる場合があり、健康に良くないことを確認する。
資113:放射線が体にあたるとどうなるの? (中学年用)
[2] 展開
2. 原子力災害とは何かを知る
事故などにより原子力発電所の外へたくさんの放射性物質が放出され、人々の健康や生活に影響を与えることを「原子力災害」ということを教える。
福島第一原子力発電所事故など、これまでに起きた原子力災害の名前を聞いたことがあるかを問いかける。
【問いかけの例】
- 「福島第一原子力発電所」という言葉を知っていますか。
資115:これまでに起きた原子力災害 (福島第一原子力発電所事故)
資116:柏崎刈羽原子力発電所とは? (中学年用)
これまでに起きた原子力災害では、放射性物質から身を守るために周辺の住民が避難したりしたことを示す。
※原子力災害による避難で福島県から転校してきた児童がいる場合などは、配慮して説明する。
柏崎刈羽原子力発電所のある新潟県では、原子力災害が起きた時の身の守り方を、万が一に備えて学んでおく必要があることを教える。
3. 原子力災害が起きた際に放射線や放射性物質から身を守る方法について考える
原子力災害時、放射線や放射性物質から身を守るためには、次の2つが大切であることを教える。
- 体の外から受ける放射線の量を少なくする (外部被ばくを避ける)
- 体の中に放射性物質をたくさん取り込まないようにする (内部被ばくを避ける)
※外部被ばく・内部被ばくという言葉は高学年で学習します。
資117:原子力災害時、放射線や放射性物質から身を守るには?
体の外から受ける放射線の量を少なくするための方法として、次の3つがあることを教える。
- 放射性物質から離れる
- コンクリートなどの建物の中に入る
- 放射線を受ける時間を短くする
体の中に放射性物質をたくさん取り込ませないようにする方法について考えさせ、以下が有効であることを教える。
- マスクをつける / ハンカチで口をおおう
- 健康のために制限された食べ物や飲み物はとらない
- うがいや手洗いをする
- 長袖長ズボンを着用する
- 衣服のほこりを落とすなど