これまでの活動履歴
災害を経験した人に聞いてみたいこと
長岡市立神田小学校
9月14日(金)に長岡市立神田小学校4年生のみなさんがきおくみらいに来てくれました。
神田小学校はきおくみらいから歩いて20分のところにあります。意外なことに、神田小学校の見学は今回が初めてでした。
総合的な学習の時間で防災をテーマに学習を進めており、先生が調べていくなかで、きおくみらいをはじめとした中越メモリアル回廊を知り、今回の見学に至りました。
目次
当時の写真を読み解きながらのお話
見学では、中越地震の被災~復興の様子、当時の神田小学校や市内の学校の様子の説明し、iPadで被災した各地域の様子も調べてもらいました。
さらに先生のリクエストにお答えし、中越地震を体験した吉原昌隆(よしはらまさたか)さんより、当時の写真を使いながらお話をしていただきました。
お話の後には質問の時間を設けました。
最初はなかなか手が上がらず、担任の先生から
「何を質問するか隣の人と相談してもいいですよ」
「写真にうつっていないことでもいいですよ」との声掛けがありました。
それを受けて、吉原さんからも、「写真にうつっているものだけでなく色々想像してどんな様子なのか感じてもらいたいな」とのお話がありました。
災害を経験した人に聞いてみたいこと
その後は堰を切ったようにどんどんと質問の手が挙がりました。
「地震で吉原さんの家はくずれてしまいましたか」
「地震が起きた時どこにいましたか」
「地震のあと誰とどこに避難しましたか」
どれも実際体験した人だからこそ聞いてみたい、こどもたちの素朴な思いのこもった質問でした。
「地震が起きて吉原さんはどんな気持ちになりましたか」
この質問に対し、吉原さんは
「10年以上たったけれど今でも気持ちの整理がついていないんだよね」
続けて「でも、もっとこうしておけばよかったなと後悔することがあるんだよ。例えば、地震が起きた時、家族と離れ離れで、携帯も通じなかった。普段から、地震が起きたらどう行動するか家族ともっと話し合っておけば良かったなと思う。」
「だからこそ神田小のみんなには、後悔しないようにどんなことが必要かよく考えて話し合って準備してほしい」と締めくくられていました。
神田小学校4年生の皆さんはこのあと、中越メモリアル回廊のそなえ館やおらたるも見学される予定です。
学習を進める中で新たな疑問が生まれたらぜひまたきおくみらいへ来てください!
この記事を書いた人
松井 千明
防災教育でお悩みの先生の声を聴き、一緒に考え、背中を押す黒子を目指し日々勉強中です。普段は中越地震のメモリアル施設である「長岡震災アーカイブセンターきおくみらい」にいます。