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【避難所でできることを考える】鏡が沖中学校
鏡が沖中学校
中学生の主体性を高めるために、避難所でのジレンマを通じて、自分たちでできることを考えてみる。避難訓練の実施に伴い、避難所運営ゲームを通じて、避難所で中学生ができることを考えてみました。
目次
- 1. まずは避難訓練の実施から
- 2. 避難所でのジレンマを考える
- 3. いつもは、いざという時に繋がっている
まずは避難訓練の実施から
鏡が沖中学校で避難訓練が行われました。今回は、「防災士チーム柏崎」さんへ、お声かけさせていただき、2名の防災士の方からもご参加いただきました。また、中学校区にある半田、枇杷島のコミセンからもセンター長から出席いただき、見学していただきました。今後も地域での取り組みや連携を広げていきたいと考えています。
生徒たちへ避難訓練が行われることは伝えられていましたが、何時に行うかは生徒たちには伝えずに抜き打ちの避難訓練となりました。お昼休みの時間に、突然非常ベルが鳴り、生徒たちからは悲鳴も聞こえてきました。その後放送で、外に避難する旨が伝えられ生徒たちが集まってきました。ここで、点呼を行い、先生から注意点などお話がありました。皆静かにそして速やかに集まることができたようです。
避難所でのジレンマを考える
避難訓練を実施した後で、体育館へ移動し、講座を行いました。今回まちからで担当したのは、簡易版HUGです。このゲーム通じて全校生徒に対して、避難所で中学生ができることを考えました。HUGとは、H(hinanzyo避難所)、U(unei運営)、G(gameゲーム)の頭文字を取ったもので、英語で「抱きしめる」という意味です。避難者を優しく受け入れる避難所のイメージと重ね合わせて名付けられたそうです。
今回はHUGで想定されている問題を数問制限時間内にチームで考えてもらいました。どのチームも、最初は大人に任せておけばいいやという雰囲気がありましたが、途中から「あれ?中学生でもできるんじゃないか?」と気が付いたチームが増えてきたようでした。実際の避難所で起ったことも紹介しました。柏崎は避難所で中学生が様々な手伝いを行っていました。避難所で困っている人たちを勇気づけることができていたのです。
そうなのです。「いつもは、いざという時に繋がって」います。普段あたりまえの掃除当番や給食当番などが、いざという時には困っている人の助けになります。何も特別なことをしなくてもいいのです。
いつもは、いざという時に繋がっている
講座のなかで、実際の避難所で起ったことも紹介しました。柏崎は避難所で中学生が様々な手伝いを行っていました。避難所で困っている人たちを勇気づけることができていたのです。
そうなのです。「いつもは、いざという時に繋がって」います。普段あたりまえの掃除当番や給食当番などが、いざという時には困っている人の助けになります。何も特別なことをしなくてもいいのです。
中学校では一年生がまちからに見学へ来たり、生徒たちで避難経路を見直したりと防災学習が進められています。
鏡が沖中学校は、中学校区で半田小学校、枇杷島小学校の3校があります。コミセンも防災への取組に関心が高い地域でもあります。今後は学校、地域と連携した取り組みをより深められるようにお手伝いしていきたいと思います。
12月には、半田小学校で災害食の講座も行います。小学校から中学校まで一貫して防災へ取り組める仕掛けづくりを行えればと考えています。
この記事を書いた人
筑波 匡介
中越沖地震の経験を展示する施設「まちから」の案内役です。 防災教育を通じて、「地域への愛着」を育み、「まちづくり」に関わる人たちをたくさん増やしていきたい考え、地域の人たちとともに、『命と地域を大切に想う気持ちを育む』防災教育を進めています。