これまでの活動履歴

まちからを利用した防災学習

柏崎市立北条小学校

北条小学校6年生のみなさんがまちからへ来館くださいました。

学校からの要請は「総合的な学習の時間」で、北条のネットワークについて学びを深めたいとのこと。
中越沖地震から10年目でもあり、年間を通じて防災に対する意識も高めたいことなど、いくつかのご相談を受けながら授業づくりのお手伝いをさせていただきました。

自分でできることと、地域に対する意識

今回の目的は、北条ネットワークとして子どもたちができることを意識させつつも、地域に対して意識を持ってもらえるように設定しました。
まちからのシアター映像と合わせて、クロスロードを準備し9:00~11:00までの二時間、対応させていただきました。

北条地域は、中越大震災で大きな被害を受けた地域です。
その時、自主防災組織や日頃の備えの大切さに気が付き、中越沖地震では自主防災組織の体制など整えることができていたので、災害対応にスムーズにあたることができました。
防災まちづくり大賞内閣総理大臣賞を受賞している地域でもあります。

5月1日には、北条地域で小学校・中学校・地域の自主防災組織が連携した取り組みも今年初めて行われ、防災に関する取り組みを充実させる一年となります。(写真は中越沖地震当時の様子)

自分たちの住む地域の取り組みに気付くこと

ますはシアターを見学し、子どもたちが北条での災害対応の取り組みに気が付いて、地域に戻って地域学習を深めることを意図しています。
まちからでの授業では、北条の被害の様子など詳細なことは伝えずに、北条に戻って改めて学びを深める構成とさせていただきました。
事前に北条の地域コーディネーターさんとも打ち合せをさせていただくことで、まちからと現場の双方の対応を分担することもできました。

答えのない課題にどう向き合うか

後半は避難所となる小学校で自分ならどうするかを考えてもらうクロスロードを行いました。
用意した題材は「避難所へ届いた食料が人数分無いとき、君ならばどうする?」「トイレの問題、君ならばどうやって解決する?」の二問のクロスロードとしました。

正解のない問題にどう答えれば良いのか、戸惑いもあったようで、一問目は意見を集約するのに時間がかかりました。
ですが二問目はすぐにみんなで意見を出して、班の意見をまとめて発表もスムーズにできるようになりました。

まとめでは実に多くの意見があって、やや内容を詰め込みすぎた印象も持ちましたが、北条地域に対する姿勢と、防災に対する姿勢の二つの意識はしっかりと持ってもらうことができたようです。

今回の授業を終えて

担任の先生からは、ラジオで自分たちの活動を取り上げてもらいたいという子どもたちからの意見もあったとお聞きしました。ですので地元のラジオ局「FMピッカラ」さんや「柏崎日報」さんにもお声かけをさせていただいて、子どもたちも取材を受けることになりました。

また今回は、「NST」さんも取材に来られており、テレビやラジオの番組作り、新聞の記事づくりの裏側も見ることにもつながりました。
もちろん、TV、新聞、ラジオともに取材に来ていただいたみなさんからも自己紹介をしてもらいました。(これはもうまちからでは恒例)

普段から地元のメディアとも顔見知りになっておくことは、いざという時に大切な情報を聞き漏らさない事にもつながるかもしれません。

6月にはおぢや震災ミュージアムそなえ館で防災体験学習を行います。
今年は、特に一年を通じて地域と防災に取り組むとのことです。
まちからへも子どもたちが興味を持ってくれたようなので、また授業で来館いただけるとのこと。
お待ちしています。

この記事を書いた人

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公益社団法人 中越防災安全推進機構

公益社団法人 中越防災安全推進機構は、中越地震に関する記録や研究活動を推進・支援するとともに、研究成果を安心・安全な地域づくりや防災安全産業の振興に役立てようと日々活動をしています。学校や地域での継続した防災教育のサポートを行っておりますので、防災教育にお悩みの方は、まずはお気軽にご相談ください!

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