新潟県防災教育プログラム
津波からの逃げ方を学ぶ 基本-9
ねらい
- 新潟県の津波浸水想定図から、避難の必要性を知る。
- 逃げたくても逃げられない災害弱者の存在に気づく。
授業の流れ
[1] 導入
[2] 展開
2. 津波災害からの逃げ方について学ぶ
新潟県の津波浸水想定図を見て、自分たちの地域 (近くの地域) を襲う津波の高さ (予想) などを確認させる。
※学校が海の近くにない場合
海の近くにいる親戚や友人のこと、旅行やレジャー、遠足などで海の近くに行った時のことを考えさせる。
東日本大震災で被災した岩手県釜石市鵜住居 (うのすまい) 地区の浸水予想図と死者・行方不明者居住地分布図を紹介する。
浸水予想図の赤や黄色の部分よりも、その周辺の浸水が想定されていない地域で多くの死者が出ていることに気づかせる。
資319:釜石市鵜住居地区津波浸水予測図と死者・行方不明者居住分布図
津波から逃げるには「できるだけはやく高い場所に逃げる」ということを伝える。
学校や住んでいる近くの高い場所 (海抜の高い場所) について話し合わせる。
※学校が海の近くにない場合
旅行やレジャー、遠足などで海の近くに行った時に、津波に遭遇したことを想像して考えさせる。
津波表示板や津波標識に注意しておくと、避難場所がわかることを説明する。
3. 津波から逃げられない人の存在に気づかせる
津波から「逃げ遅れる人」はどういう人かワークシートに記入させて発表させる。
高齢者や幼い子どもに加えて、病人や体の不自由な人、日本語がわからない外国人など、様々な人たち (災害弱者) が逃げ遅れるおそれがあることに気づかせる。
[3] まとめ
4. 津波についてわかったことを確認する
授業を通じてわかったことや思ったことをワークシートに記入させて発表させる。
ワークシート10
津波から命を守るには「逃げる」ことが重要であることを再度確認し、地域の一員として貢献し得る役割について考えさせる。