新潟県防災教育プログラム
新潟県の津波災害の歴史を学ぶ 基本-7
ねらい
- 新潟県でも過去に津波が発生したことを知る。
- 津波浸水想定図から、地域を襲う津波の高さを確認する。
授業の流れ
[1] 導入
1. 前回授業の「津波を経験した人探し」の結果を聞く
前回の課題「津波を経験した人探し」の結果を尋ねる。
津波を経験した人が身近にいた児童に、その人のことや聞いた話を紹介してもらう。
新潟県は、過去に日本海で大きな地震が発生した時に津波も発生していることを説明し、この授業で詳しく学ぶことを伝える。
[2] 展開
2. 新潟県の津波災害について教える
新潟県で発生した津波災害について知っていることを問いかけ、知っている児童がいれば発表させる。
新潟県津波災害年表が記載されたワークシートを使って、新潟県の津波災害の歴史を説明する。
年表の中から、新潟地震 (1964年・昭和39年) の津波の映像を見せ、新潟でも津波が発生している (起こる可能性がある) ことを理解させる。
資102:新潟地震津波映像 (※新潟県防災教育プログラム本体に収録)
日本海側で発生した津波被害の例として、日本海中部地震 (1983年・昭和58年) を紹介する。
日本海側の地震発生予測データや新潟県の津波浸水想定図を見て、自分たちの地域 (近くの地域) を襲う津波の高さ (予想) などを確認する。
3. 岩手県釜石市の事例を伝える
東日本大震災で被災した岩手県釜石市鵜住居 (うのすまい) 地区の浸水予想図と死者・行方不明者居住地分布図を紹介する。
浸水予想図の赤や黄色の部分よりも、その周辺の浸水が想定されていない地域で多くの死者が出ていることに気づかせる。
それはなぜかを問いかけ、津波三原則の「想定にとらわれるな」の意味を教える。
[3] まとめ
4. 津波についてわかったことを確認する
授業を受けてわかったことや考えたことをワークシートに書かせて発表させる。
ワークシート08