これまでの活動履歴
【新発田市防災キャンプ】御免町小学校の事例(一泊二日)
新発田市立御免町小学校
活動紹介
平成30年6月28日(木)~29日(金)新発田市青少年宿泊施設「あかたにの家」にて、5年生を対象に防災キャンプを行いました。その中で、1日目の川活動と避難所のルールを決める活動を担当しました。昨年度同様、川活動は理科の「流れる水の働き」と関連させて活動しました。
固い板の上に小石のかたまりと砂利のかたまりをのせ、加治川のカーブの内側と外側でそれぞれ川の中に沈めた時の「流れの速さ」と「川の深さ」を予想させ、実際に沈めて確認する予定でしたが、当日は残念ながら雨。そのため、まずは「あかたにの家」で、防災グッズ「ビニール袋で雨がっぱ」を作り、実際に雨がっぱを着て、加治川へ向かいました。子どもたちでカーブの内側と外側の川の流れの速さなどを予想した後、講師2名で川に実際に入り、カーブの内側と外側の堤防で同時にペットボトルを投げ、流れの速さを確認しました。
その後、「あかたにの家」に戻り、避難所体験です。非常食を食べたり、消防署の方とAED体験や毛布搬送体験などを行いました。
そして、夕食後に、避難所生活について考える活動を行いました。まず、災害時の避難所の様子や困りごと、実際の避難所で活躍していた小学生の活動について伝えました。この活動後から翌日の起床までは、就寝時間や起床時間など、学校のしおりには記載されていません。この後、みんなが安心して避難所生活を過ごせるように、決めておかなければならないことをみんなで話し合って決めました。
他に、避難所生活の中で必要なルールや寝る時の場所なども、みんなが納得して生活できるように相談して決めました。なぜその時間やそのルールが必要なのかという理由を伝え合い、「1人がよければいい」ではなく、「みんなが安心して過ごせる」ということを大切に、話し合うことができました。
長い避難所生活では、声を出せない人がストレスをためて体調を崩したりすることもあります。せっかく避難してきた避難所生活で命を落とすことなく、みんなの意見を聞くことが大切だと伝えると、今まで発言していなかった子も手を挙げたり、どんどん自分の意見を伝えていた子が他の人の意見に耳を傾けながら考え、発言する様子がみられました。
担当者より一言
他の人を思いやり、みんなのことを考えて行動できる、素晴らしい御免町小学校の子どもたちでした。
NPO法人ふるさと未来創造堂 担当者:星野
この記事を書いた人
NPO法人ふるさと未来創造堂
新潟県内を中心に、地域に根差した防災教育の推進をサポートするNPO法人です。 防災の視点を添えた3つのサポート(学校サポート・地域サポート・家庭サポート)を柱に、地域一体での「共育社会の再建」を目指しています。