これまでの活動履歴

【新発田市防災キャンプ】二葉小学校の事例(一泊二日)

新発田市立二葉小学校

「新発田市防災キャンプ」とは?

平成29年度新発田市内全21小学校が新発田市青少年宿泊宿泊施設「あかたにの家」において、児童に「自然と向き合う正しい姿勢」を持つことを促し、「災害から生き抜く力」「未来を切り拓く力」を育むことを目的に実施された防災キャンプです。

※新潟県中越大震災復興基金義援金事業教育・文化対策事業「ふるさと新潟防災教育推進事業(学校実践)」補助金活用事業

 

活動紹介

平成29年7月6日(木)~7(金)新発田市青少年宿泊施設「あかたにの家」・新発田市立二葉小学校にて、4年生を対象に防災キャンプを行いました。

1日目、慶応義塾大学SFC防災社会デザイン研究会に在籍している二葉小学校の卒業生より、ランタン作りや災害からの身の守り方を教えてもらいました。

非常食を食べた後は、災害が起きた時の避難所ではどんなことに困るのか、そしてその対応策を考えました。

災害時にはみんなで協力することが必要だということを再確認し、グループに分かれて、「生活ルール班」「物資班」「環境・衛生班」それぞれで、宿泊に向けての準備。

物資を配ったり、避難所生活のルールを決めて何か所かに掲示物を貼り出したり、男女分かれて寝るか・一緒に寝るかをみんなで考えたりと、全て自分たちで考え、工夫し、協力して行いました。

グループ決めの時や寝る場所を決める時も、意見が分かれてしまったのですが、お互い否定することなく譲り合ったり、納得するまで話し合っており、その一生懸命な姿に感動し、大人の方が涙が出そうになる場面もありました。

宿泊の準備が整った後は、サバイバルクッキング体験。

夕食後、地域の方から羽越水害の話をしていただき、その後、ホタル観賞に出かけて、就寝しました。

 

2日目の朝、みんな早起きして片付けもバッチリ。

ラジオ体操をして、人数より少ないパンとバナナの朝食をみんなでどうやって分けたら良いか考え、相談して、みんなで納得して朝食を食べました。

その後学校に戻り、今度は地域の方や保護者の方と一緒に、二葉小学校周辺のまち歩きを行いました。

もしもの時、この地域の人はここに集まるんだよ、ここはお年寄りが沢山いる建物だね、この用水路は見えにくくて落ちやすいから気を付けないとだね、など確認しながら歩きました。

まち歩きをした時に撮った写真を地図に貼り、どんなところが危ないか、どんなところが役に立つか、理由と一緒に書き込みました。

その後、2日間にわたった活動、さらに朝食は少ないなどお腹が減っている中で、保護者のみなさんが作ってくれたご飯を食べ、子どもたちは一番の笑顔になりました。

最後は、地域の方々、保護者、先生方全員で、まち歩きの発表を聞いて、終了しました。

 

 

担当者より一言

地域の方とまち歩きをする中で、地域の方が「みんな何かあったら声を出しなさい、そうしたらすぐに地域の人が助けにいくから」という話があったそうです。

まさに、学校・家庭・地域で子どもを守り、育てる二葉地区。感動の涙で活動を終えました。

NPO法人ふるさと未来創造堂 担当者:星野

この記事を書いた人

英里星野

NPO法人ふるさと未来創造堂

新潟県内を中心に、地域に根差した防災教育の推進をサポートするNPO法人です。 防災の視点を添えた3つのサポート(学校サポート・地域サポート・家庭サポート)を柱に、地域一体での「共育社会の再建」を目指しています。

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