これまでの活動履歴

保護者と一緒に避難所設置訓練

見附市立田井小学校

見附市では、「ふるさと新潟防災教育推進事業」の補助金を活用し、各小中学校で防災教育の取組が進められています。

見附市立田井小学校においては、新潟県防災教育プログラムを活用した学習や各教科における防災に関連する授業のほかに、5・6年生を対象とした「防災キャンプ」を今年度初めて実施しました。

今回の防災キャンプでは、学校が避難所になった場合に必要な備えを、児童・教員・保護者が一緒に考える機会として避難所設置訓練が行われました。

この避難所設置活動に向けて、6月上旬から事前学習が行われ、一連の学習の組立てに携わったことを受け、8月15日発行の中越防災安全推進機構の機関紙でもその様子を詳しくご紹介しております。


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レイアウトと段取りの作戦会議

避難所設置の活動に入る前に、避難所のレイアウトや作業の段取りを話し合う作戦会議の場面では、児童と保護者の意見が分かれることもあり議論が白熱しました。

保護者「本部はどうしてその場所にしたの?」
児童「物資の管理をしやすいと思ったから」

児童「『アンピ』って何?」
保護者「『安否確認』ってどう説明したら子どもに伝わるかな…」

結局、作戦会議の場では決着がつかず、作業をしながら考えてみようということになりました。

いざ始めてみると…?

いざやってみると、作戦会議で意見が分かれた所以外にも、その場にいる人で話合いながらレイアウトを改善していく姿が見られました。

その場で気づいたことを話し合いながら改善を図り、避難スペースを増やすために通路の広さを調整するなど、様々な試行錯誤が重ねられました。
その甲斐もあり、完成した時には達成感いっぱいの顔が並びました。

正解がないからこそ

先生からは「活動を通して子どもたちのプレゼンの力や話し合う力もついたように思います。」とのコメントもいただきました。

災害時は絶対的な正解のない大人でも判断に迷う場面の繰り返しです。

防災教育は単に自然災害から命を守るための対処行動を教えるだけではなく、周囲の人と協調しながら正解のない課題に立ち向かう姿勢を育むこと、まさにこれからの社会を生きる力の育成にも繋がっています。

引続き、このような防災教育の可能性について各校の支援を通して考えていきます。

この記事を書いた人

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公益社団法人 中越防災安全推進機構

公益社団法人 中越防災安全推進機構は、中越地震に関する記録や研究活動を推進・支援するとともに、研究成果を安心・安全な地域づくりや防災安全産業の振興に役立てようと日々活動をしています。学校や地域での継続した防災教育のサポートを行っておりますので、防災教育にお悩みの方は、まずはお気軽にご相談ください!

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