これまでの活動履歴

6年生と保護者向け防災講座

長岡市立栖吉小学校

長岡市立栖吉小学校PTA学年行事で、6年生の児童と保護者向けの防災講座を実施しました。
6年生は12年前に起こった中越地震の年に生まれた子たち。
つまりここにいるお母さんたちは、震災当時、妊婦か乳児を抱えており、避難行動要支援者だったわけです。

通い慣れた学校の被害から感じるもの

まずは、きおくみらいのシアター映像を見てもらい、中越地震がどんな地震だったのか、被災した人々はどんな気持ちだったのか、を振り返りました。

次に、震災当時の栖吉小学校の校内写真を見てもらって、自分たちの通う学校での被災の様子を目の当たりにし、被害の大きさを感じてもらいました。

子どもたちは、見慣れているはずの校内が、地震によって被害を受けている様子を見てかなりびっくりしていました。
やはり子どもたちにとって、身近な場所の被災現場を見るというのは、インパクトがあり、災害にわがこと感を持つことができるのだと感じました。

「あの時」を親子で共有する

小学校がこんな感じだったら、自宅も被害を受けたはず。
自宅は大丈夫だったのか、お母さんは自分がお腹の中にいる状態、もしくは生まれたばかりの自分を抱えて、どんなことが一番困ったのか、誰を頼ったのか、などを親子で共有する時間を設けました。自分が生まれた時のことを聞く機会は滅多にないかもしれません。

その上、中越地震の被災時のことも自分のお母さんやお父さんから聞ける貴重な機会です。
子どもたちは熱心にメモをしていました。

命の大切さと日頃の備え

その後、中越地震の発生した10/23を起点に、10/23より前に生まれた人、10/23より後に生まれた人、そして10/23当日に生まれた人に分けて手をあげてもらいました。

それぞれにどんな話を聞いたのか、避難所には行ったのか行かなかったのか、などを共有しました。
震災時に困ったことや不安ごとを共有した上で、日頃からどんな備えが必要なのかも親子で考えてもらいました。
配布した防災グッズチェックリストを見ながら、家庭でどんな備えをしようか、真剣に考えています。

水や食糧を準備しておく、近所に頼れる人を探しておく、連絡手段を考えておく、家具固定をしておく…などなどたくさんの意見を出してもらいました。
親子で一緒に自分の生まれた時のことを振り返り、命の大切さや日頃の備えを考える良い機会になったと思います。

自分のお母さんも周りの人に助けてもらったように、今度は困っている人に自主的に手を差し伸べられるような子どもたちになってもらえたらと思います。

この記事を書いた人

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公益社団法人 中越防災安全推進機構

公益社団法人 中越防災安全推進機構は、中越地震に関する記録や研究活動を推進・支援するとともに、研究成果を安心・安全な地域づくりや防災安全産業の振興に役立てようと日々活動をしています。学校や地域での継続した防災教育のサポートを行っておりますので、防災教育にお悩みの方は、まずはお気軽にご相談ください!

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